本物の美肌を目指して心がけたいこと。皮膚科医関先生に聞きました。(後編)

前編中編に引き続き、最終回では、セキひふ科クリニック 院長であり富山大学医学部臨床教授の関太輔(せき たいすけ)さんに、肌と化粧品に対するご自身のお考えを語ってもらいました。

目次
患者さんの気持ちに応えたいから始まった化粧品開発
肌に合うものを一人ひとりに届けるために「診察と販売」をセットでおこなう
皮膚科医の視点からみた素肌を育てるスキンケアとは

セキ皮膚科クリニック 院長 関 太輔(せき たいすけ) 医師
http://www.seki-d-clinic.gr.jp/
医学博士・富山大学医学部臨床教授/日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/日本東洋医学会専門医/温泉療法認定医

富山大学(旧富山医科薬科大学)皮膚科講師を経て2000年7月 富山市呉羽にてクリニックを開業。アトピー外来、ニキビ外来、乾癬外来、美容外来、一般外来での経験を生かし、「最新医療をお手軽に」をモットーに、皮膚病でお悩みの方に役立つ医療を提供。

患者さんの気持ちに応えたいから始まった化粧品開発

澤(以下、澤) :関先生の病院ではご自身が開発されたメディカル・コスメ(基礎化粧品)を扱われていますね。これらの特徴を教えてもらえますか。

関 太輔(以下、関) :最も大きな特徴は、全製品に天然原料を用いているところですね。

 :関先生はなぜ、天然原料にこだわった製品を作ろうと考えられたのですか?

 :おそらく人間皆そうだと思うんですけど、化粧品に限らず、誰もが天然のもの、自然なものに憧れる想いを持っているのではないでしょうか。

ただ現実的にはコスト面や成分の安定性の関係で、原価の高い品質の安定性に波のある天然原料を使った化粧品はあまり作られませんが、憧れの気持ちはあると感じます。

 :皮膚科の先生のなかには、天然成分の不安定さを危ぶんで、安定性の高い石油系成分主体のコスメを勧める方もいらっしゃいますよね。

 : パラベンなどは肌への安全性も確立されているので、そういう見解もありますよね。

だけど私は、患者さんの天然に憧れる気持ちになるべく寄り添ってあげたい
できる範囲で皆さんの願いを叶えたいと思い、化粧品開発を手がけました。

 :患者さんたちへの想いが込められた化粧品作りだったのですね。ちなみに従来の石油由来の成分配合の化粧品と天然由来の成分のみで作られたものとの違いは何だとお感じですか?

 :何が違うかと尋ねられても……。もしかしたらそれ程の差はないかもしれない。

けれども、製品の背後に存在する「安心感」は、天然原料の化粧品が圧倒的に強いと思いますよ。

 :「安心感」は、おっしゃる通りですよね。

それに加えて効能面でも、たとえばこちらの『C+Eローション』のように、高濃度の天然型ビタミンC・Eを配合した製品は珍しいのではないでしようか?

 :「友だちに良いと聞いて私も購入したい」と電話がかかってくることもあります。宣伝はしていませんが、口コミでユーザーは全国に増えていますね。

ただし、通販などは一切行っていません。当クリニックに足を運んでもらって、肌を診察した方にだけ販売しています。

肌に合うものを一人ひとりに届けるために「診察と販売」をセットでおこなう

 :コスメを直販されているのは、流通の過程での品質劣化を防ぐためかと思われますが、診察後の対面販売が条件となるのはどうしてですか?

 :ひとつには、購入希望者の方に、クリニックのコスメが本当に必要であるかどうかを見極めるには、その人の肌の状態を診察しないとわからないから。

もうひとつには、高濃度のビタミンCを配合した化粧品は、患者さんによっては肌の乾燥を感じやすくなる可能性もあり、そちらに備えるためです。

直に肌の調子を見させてもらい「少し保湿しないといけないかもしれないね」など患者さんと話し合いをしてから、製品をお渡ししています。

 :高性能のコスメでも、人によっては肌荒れの原因となるケースもある。確かにその辺りを、ユーザーは自己判断できないです。

あと肌トラブルに悩む人が自己流で高濃度ビタミン配合化粧品を使用するような行為も、肌の悪化につながるかもしれませんね。

 :どんなに高性能な化粧品であっても、元の肌の状態が整っていないと効果は表れにくいですからね。

皮膚科医の視点からみた素肌を育てるスキンケアとは

 :「肌を育てるスキンケア」を実行するには、私たちは何を注意すべきでしょう?

 :一番大事なのは肌の「保湿」かな、と思いますね。皮膚は外界と身体の内側の境目の役目を持っています。冬場はエアコンなどで乾燥する室内で潤いを保つために、身体の中の水分を外に逃がさないように働いています。

表皮細胞は肌の保湿とバリアが主な仕事です。きちんと役割をはたしてもらうには、皮膚自体の保湿が足りていないといけない。

もし水分不足で肌がガサガサに荒れていたら、未完成のままの表皮細胞であってもターンオーバー(肌の新陳代謝生まれ変わり)の乱れにより、皮膚の表面で働くよう求められます。

すると未熟な細胞ばかりとなり、肌のバリア機能や保湿力も弱まる悪循環に陥ってしまいます。

でも、充分に保湿してゆっくり細胞が完成する環境を整えてあげれば、肌は自分の力で必要なセラミドなどの天然保湿成分を作れるようになるんです。

 :それには何を心がければ良いでしょうか。

 :まず成分で言えば皮脂膜・細胞間皮質・天然保湿因子を肌に作らせるか、足りなければ化粧品で補うと良いでしょうね。他には成長ホルモンが出る生活スタイルを守ることでしょうか。

大人の体内では成長ホルモンは細胞の修復をしてくれています。その修復作用を妨げないように、午後11時~深夜2時の間は質の良い睡眠を取りたいですね。たった1日不規則に過ごしただけでも、細胞の保湿力は低下するんですよ。

 :毎日の暮らし方がそこまで影響するとは。となると当然食生活にも気をつけたらいいですよね。

 :そうですね。明らかに「この肌荒れは食生活が関係しているのでは」と考えられる患者さんに食生活を尋ねると、皆さん「普通に食べてます」と言われる。

でも、細かく聞いていくと全然普通じゃない。偏りのひどい方には、当クリニックの栄養士の食生活改善指導を受けてもらっています。

 :関先生のクリニックには、全国でも珍しい栄養士の病院スタッフさんがいらっしゃいましたね。レーザー治療のお話でも感じましたが、外側からの物理的な方法だけでは、トラブルのない美しい素肌は維持できないですよね。

 :健やかな肌作りは、やっぱりトータルでいかないと。良い肌を作るには、生活リズムを整える、バランスの良い食事を摂る、ストレスを運動やヨガで解消してリラックスした精神状態でいるようにするなど、心身両側からのアプローチが不可欠ですね。

 :多方面からの取り組みが、大事なんですね。私も毎日の生活の見直しをします。


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