知っているようでしらない医療レーザー治療。皮膚科医関先生に聞きました。(中編)

「このシミがなければ、もっと顔の印象が変わるのに」と鏡に映る自分の顔を眺めては、レーザーでシミを取ったらどうなるだろうかと空想する。
けれども、実際の行動には及ばずレーザー治療未体験の人(私も含む)は、意外と多いのではないでしょうか。前編に引き続き、セキひふ科クリニック 院長であり富山大学医学部臨床教授の関太輔(せき たいすけ)さんに、レーザー治療における専門家のご意見を伺いました。

目次
20代男子学生から80代ご婦人まで!広い世代に浸透するレーザー治療
加熱する美への欲求と、レーザー治療本来の在り方を考える
レーザーでシミは消えるのか? 美肌を維持するためのコツとは何か

セキ皮膚科クリニック 院長 関 太輔(せき たいすけ) 医師
http://www.seki-d-clinic.gr.jp/
医学博士・富山大学医学部臨床教授/日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/日本東洋医学会専門医/温泉療法認定医

富山大学(旧富山医科薬科大学)皮膚科講師を経て2000年7月 富山市呉羽にてクリニックを開業。アトピー外来、ニキビ外来、乾癬外来、美容外来、一般外来での経験を生かし、「最新医療をお手軽に」をモットーに、皮膚病でお悩みの方に役立つ医療を提供。

20代男子学生から80代ご婦人まで!広い世代に浸透するレーザー治療

澤(以下、澤) :関先生のクリニックでは、レーザー照射によるシミやホクロ、アザなどを取る治療が行われていますが、どのような方が来院されますか?

関 太輔(以下、関) :最近では男性も結構来られるんですよ。男子学生は就活に向けて、20代から30代の結婚適齢期の男性は婚活のために、シミ取りをしたいと来院されます。

 :男性も治療をしているなんて驚きです。北陸の関先生のクリニックで男性患者さんが増加しているのなら、首都圏はもちろん、全国的にも男性たちの外見に対する意識の高まりがありそうですね。

 :ただ女性とは違って、もう結婚もしてしまった年代の男性は、ほとんどおみえにならないね。

 :女性患者さんの場合には、それ以外の世代の方の来院も多いのですか?

 :お母さんに連れられて「そばかすを取りたい」と来院する女子中・高校生から80代のご婦人まで、女性の場合は、幅広い年齢の患者さんがいらっしゃいます。

 :男女差が面白いです。やはり、女性の美しさへかける情熱は世代を問わないですね。

加熱する美への欲求と、レーザー治療本来の在り方を考える

 :なかには私から見て「こんなに(治療で)綺麗な肌になったのだから、もういいでしょう」と思われる方でも、「ここも気になる、あそこも何とかしたい」と、治療の継続を望まれるケースもあります。

それとなく、「お友だちや周りの人たちは、そんな小さなシミは気にしませんよ」と声掛けしても「それでも気になるからやってください」となってしまう。

 :レーザー治療を何回も繰りかえすうちに、はまってしまうのかもしれませんね。

個人的には、同性の間でも美意識や人生観の違いで、する人・しない人に二分されるように感じます。

 :いろんな考え方が、あっていいので。他の理由で来院された患者さんの顔に何かあっても、本人が話を切り出さないかぎりそれには触れない。
こちらからは、レーザー治療をお勧めしませんね。

 :関先生ご自身は、レーザー治療に対してどのようなお考えをお持ちですか?

 :私は、本当に必要な人には、(レーザー治療を)やってあげたい

ぱっと見て顔の印象を左右するような場所に、ある程度の大きさのものがあってその人のイメージが悪くなる場合には、職業柄「取ってあげたいなぁ」と思いますね。

 :外見なんか気にしなくて良いという意見もありますが、自分の顔に何か目立つモノがあると想像したら……辛いです。

もしそれが原因で、他人の顔を直視できない、人前に立つのも辛いなど生活に支障のでる方がいらしたら、治療を考えられても良いですよね。

 :人に不快感を与えるものは無い方がいいですから。治療をして本人の気持ちが明るくなるのであれば、そのような方をサポートしたいですね。

とはいえ、美容目的も含めて、それぞれの患者さんのご希望になるべく添うように心がけています。

レーザーでシミは消えるのか? 美肌を維持するためのコツとは何か

 :美容といえば前から気になっていたのですが、シミはレーザーで取れますか? 「取ったシミがまた出てきた」などの話を聞くと、混乱してしまいます。

 :そもそも、「(シミは)1回取れば出てこない」と思っているところがまず間違い

シミには年齢を重ねるにつれて「出よう」とする性質があります。高齢化時代の今はなおさら、一度治しても、生きていればそのうちいつか現れます。

ヘアサロンで髪をカットして、「この髪型を保ちたい」と願っても、時間が経てば髪の毛は伸びてくるでしょう? それと一緒で1回シミを取っておしまい、ではないんです。

 :私は一度レーザーを当てれば、永遠にシミとさよならできると思いこんでいました。肌トラブルがすべて帳消しになるとは限らないんですね。

 :今あるシミは、小学校・中学校時代など過去に紫外線を浴びたダメージの蓄積が形となり現れたものです。そして、細胞内には、過去の紫外線による損傷が記憶されています

だから、たとえレーザー治療を受けた後から紫外線防止に努めても、それ以前の紫外線ダメージを捨てきれていない場合には、シミが戻ってくる場合もありえるんですよ。

実際に来院される患者さんにも、それに該当する方がおみえです。

 :肌への即効性は叶っても、半永久的な効果までは期待できないんですね。

でも、もし自分が治療を受けてシミのない肌を手に入れたとしたら、できるだけ長く素肌の美しさを維持したいです。何か良い方法はないでしょうか?

 :シミの出現を防ぐには、レーザー治療後のアフターケア、紫外線対策や保湿など化粧品での肌のお手入れを継続することが大切でしょうね。化粧品で時間稼ぎをすれば、肌にシミの戻らない、出ない可能性がありますね。

当クリニックでは独自に開発したビタミンを高配合した抗酸化作用の高い化粧品を揃えています。患者さんの肌に合わせてこれらを使ってもらい、肌ダメージを予防するように指導しています。

 :コスメでしっかりケアをする条件付きで初めて、シミの発生が抑制され、「シミのない」状態がキープ可能なのですね。

「美肌作り」に一発逆転はない。日々のお手入れの積み重ねが健やかな肌につながると、改めて再確認できました。


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